東北グランマのXmasオーナメント
東日本大震災被災地の漁村のお母さんたちの「仕事づくり」と「コミュニティーの再生」を目的に、オーガニックコットン製品の製造過程で出る残布を活用し、お母さんたちにひと針ひと針心を込めた手作りでクリスマスオーナメントつくってもらい支援の輪を広げるプロジェクト。
全国の百貨店から商業施設、外資系企業、海外の学校など多くの方々に賛同いただき、初年度は25,000個を販売。またソチオリンピックではグランマの仕事づくりとして、選手ユニフォームにも協力しました。
運営:チームともだち・株式会社アバンティ
経済産業省ソーシャルビジネスケース(震災復興)に選定


わたしぼくデザイン
共創のためのデザインプラットフォーム
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催が決定。そのコンセプトのひとつである「共創」をテーマに、さまざまな人の共創を生み出すためには、その人自身の想像力を刺激し拡大させていく重要性ををメッセージするため2019年に体験型の展覧会「わたしぼくデザイン」を開催しました。
そしてコロナ禍の1年間の休止を経て、2021年より次のステップとして、大阪芸術大学の学生たちが中心となり、専門分野外の学生や外部の専門家、そして企業との共創を通じて、万博やその先の未来に実現してみたいアイディアを社会化することを目的とした活動が本格的にはじまりました。
大阪芸術大学デザイン学科ハイパープロジェクト
co.produce:辻邦浩(未来社会をデザインする会)
2021

新たなプロジェクトのはじまり
新年度を迎え、新しいメンバー35人がこのプロジェクトに集まりました。デザインプロデュース、グラフィック、イラスト、スペース、デジタルアーツ、デジタルメディアなど、コースの 異なる3年生から1年生までの学生とのキックオフ。

アイディアから新たなアイディアへ
いつも顔を合わせるメンバーとは異なる人との対話は別の視点を与えてくれます。大学のオープンキャンパスを活かし、高校生とのアイディアワー クショップでより自由な視点や価値感に刺激を受けました。

対話力をアップする
共創を実践するにあたって、まず一番に大切なことは人との「対話」。対話の重要性を知り、コミュニケーション力をアップするために、加納圭先生 (滋賀大学教育学部 教授)、水町衣里先生(大阪大学社会技術共創研究センター 准教授)の協力でトレーニングプログラムをみんなで受講しました。
共創を実践するにあたって、まず一番に大切なことは人との「対話」。対話スキルをアップするために、加納圭先生(滋賀大学教育学部 教授)、水町衣里先生(大阪大学社会技術共創研究センター 准教授の協力のもと「対話力トレーニングプログラム」を行いました。

155個のアイディアが生まれました
毎週1回グループの人選やテーマの組み合わせを変えて繰り返されるアイディアワークショップ。その結果、155種のアイディアが生まれました。そしていくつかの方向性にあう企業の選定もはじまりました。

リサーチとプレゼンテーションのための企業訪問
テーマのひとつ、「世界のおにぎり」の可能性を探るために食品メーカーであるニコニコのりさんを訪問。そこで万博に向けてのおにぎりの企画をプレゼンテーション。当初の予想以上に可能性を感じていだたき、今後の共創を行うにあたっての手応えを感じました。
2022
昨年のアイデアを元に導かれたテーマは「学びのワークショップ」と「食のデザイン」。この2つの方向性を実際にカタチにしてみるプロトタイピングの段階に入り、この構想に興味をもっていただけた企業の方々とのミーティングや試作を重ねながら社会実装を目指していきました。

新チームが始動
今年度から新たに参加するフレッシュなメンバーと、昨年度より引き続き在籍するメンバーによる 新チームのキックオフ。 昨年同様、学年や専門コースを横断する多様なメンバーが集まりました。
学びのワークショッププロジェクト
いきものおくち博士ワークショップ


ニフレルへのフィールドワーク
子どもを対象としたワークショップのアイディアワークを繰り返し行いました。その中で誰もが興味のある施設として、さまざまな生きものと触れることをコンセプトしたニフレルが浮上。その展示や空間、来場者を肌で感るために、実際の館内のフィールドワークを丁寧に行いました。
ニフレル館長のオンラインレクチャー
ニフレルさんも私たちのプロジェクトに共感くださり、館長さんから直接ニフレルのおもいを聞かせていただきました。多様性を重んじていることや、全ての生きものを認め合う気持ちを繋げていきたいことなど、ワークショップを考える上で大切なポイントをたくさんいただきました。


アイディアのブラッシュアップ
フィールドワークやレクチャーをうけて、あらためて生きものの個性を楽しみながら学べるアイデアをみんなで考え続け、生きものお口博士案、カラーパレット案、生きものパペット案の3つの企画に絞り込んでいきました。
企画をプレゼンテーション
3つの案を企画書にまとめ、学生たちがニフレルの館長やキュレーター、運営スタッフのみなさんへ直接プレゼンテーション。こちらの予想以上に、企画案がしっかり練られていることに感心していただき、「生きものお口博士」案のワークショプの実施が決定しました。


実施に向けての再ブラッシュアップの日々
企画を頭の中つくることと、それを実際にカタチにして、来場者が理解し、感動してもらうことは、まったく違うレベルの想像力やデザイン力が必要になります。経験のない学生たちが行うためには、シュミレーションとブラッシュアップの繰り返しでそれぞれの精度を上げていきます。
ニフレルでのテストラン
実際の会場となるニフレルで当日のワークショップのテスト。はじまりから終了までのシュミレーションや、対話ワークショップの模擬練習など、キュレーターさんやスタッフさんから数々のアドバイスをいただきながら、最終的な仕上げに向かっていきます。

ツールの準備と制作
テストランをうけて、子どもたちがよりワクワクするワークショプになるように最後まで進行台本の詰めの作業と並行して、さまざまなツールも制作。子どもたちが実際に使うワークシートにはじまり、 博士のキャラクター、ポスター、チラシ、スタッフの衣装、賞状や記念のバッチの制作まで、いいと思うことは全て実現させていきました。



生きものおくち博士ワークショップ
普段は意識して見ることのない、生きものの「おくち」を観察するおもしろさを入り口に、生きものについて知ることで新しい理解が広がることを親子で体験していただけます。
開催日時:2022 年11 月19 日(土)・20 日(日)
1 部:10 時~11 時半 2 部:13 時~14 時半
開催場所:NIFREL( ニフレル )
ワークショップ所有時間:90 分
参加対象:小学生 参加費:無料
ワークショップ概要
子どもたちは「おくち博士見習い」として学生とペアを組み、配布するワークシートに記されたおくちの持ち主を探しに、館内を巡ります。
おくちの持ち主を見つけたら、観察しながら、生きものがその口になった理由やその生きものの生態を学生と一緒に考えます。
そして、ニフレルキュレーターとワークショップの参加者全員が集まり、「生きもののおくち」について、自身の考えを発表したり、質問したり、キュレーターの解説を聞いたりしながら、生きものへの興味と理解を深めます。
最後には参加した子どもたちへ賞状やバッチを博士より手渡され、生きものおくち博士として認定されることで、達成感を獲得してもらいます。





食のデザインプロジェクト
世界のおにぎり


世界の料理を知るためのリサーチ
昨年の方向性をベースに世界のおにぎりプロジェクトが本格的に始動。サイト情報だけで知った気にならないように、実際の海外料理のお店や、おにぎり専門店にも足を運び、食べて感じてみたりインタビューも行い、その国らしい料理の見識を深めていきました。
アイディアの可能性を広げる
リサーチしながらそれぞれが実現してみたいことや、こんなのあ ったら面白そう!というアイディアを全体で共有していきます。それを元にグループで話し合いながら、さらにアイディアを広げたり深めたりしながら、可能性を広げていきます。


分析と試作もはじまりました
数あるアイディアをそれぞれの属性に分けて見直してみることで、今の全体像を俯瞰することができます。その分析を元にしながら、自分たちも食べてみたくなるものや、新しくつくってみたいものなどを試作しながら絞り込んでいきます。
試作の繰り返し
レシピ化した後はできるだけ早く試作に入ります。的確な評価をするためには、実際におにぎりとして食べてみることが一番。想像していたイメージとの差が学びになります。ごはんの質や食材のバランス、調味料の加減等、mg単位で細かく計算した分量でレシピの再調整を行います。



レシピの完成
メンバーの自宅に集まって試作。食べた後にその国を感じることができるような組み合わせかどうかや、それを伝えるための香辛料の配合などを何度も試作を重ねながら、食べる側の立場としての感想も話し合いながら、遂におにぎりレシピ案が完成しました。
食品メーカーさんをお招きしての試食会
シェアキッチンを舞台に、ニコニコのり株式会社さんをお招きして初の試食会を開催。こだわった点や苦労した点を説明しつつ、4種類の「世界のおにぎり」を学生がプレゼンテーションしました。全て完食していただき、自分たちでは思いつかなかった組み合わせや、想像以上の完成度に驚かれていました。


秋の実験販売が決定!
試食会の好結果を踏まえ、秋に向けてキッチンカーでの実験的な販売を実施すること、今後より密接に共創していくために大阪芸術大学とニコニコのりさんとが連携協定を結ぶことになりました。そして販売する前提でのレシピや食材、調味料、制作手順の再調整がはじまります。
ツールの準備と制作
実験販売にむけて、おにぎりのネーミングやイラストにはじまり、キッチンカーに付ける大型のメニューバナー、このプロジェクトをお客さまに説明するためのミニパンフレット、学生のユニフォーム等、デザイン学科ならではコミュニケーションのツールづくりも行いました。

世界のおにぎり
日本を代表する食べ物であるおにぎりと
世界の料理を組み合わせることで、
おにぎりと通じて世界の多様な食文化の発見や繋がりが生まれ、
新しい「学び」の循環を創りだすことを目的としています。
開催日時:2022 年10 月29 日(土)、30 日(日)10:00 ~19:00
開催場所:ららぽーとEXPOCITY 1F 空の広場
販売数:29日/330個、30日/335個
ニコニコのりさんのスタップのフォローの元、学生たち自身がキッチンカーの中でおにぎりをつくり、それを販売しました。
また、初めて見るお客さまたちに興味を持っていただくようにキッチンカーの外では、おにぎりの説明や、販売に至るまでの経緯等も丁寧に伝えていきました。
はじめて見るおびぎりに最初は遠目から見ていたお客さまも、
学生がフレンドリーに説明をはじめると熱心に聞き入ってくださり、
異国の料理に関心をもってくださったり、今回のテーマの国に住んでいたことのある方、食品メーカーと芸術大学のコラボに興味をもってくださる方など、数多くのお客さまが予想を超えて沢山買ってくださいました。
買ってくださったお客さま中で、40人以上に方がアンケートにも答えくださり今後のおにぎりづくりに大変有効なフィードバックもいただきました。








2023
咲洲プレ万博
開催日時:2023 年5 月3日〜5日(祝)
開催場所:アジア太平洋トレードセンター
主催:咲洲プレ万博・ATCグルメ博
キッチンカーコレクション
開催日時:2023 年5 月3日〜5日(祝)
場所:サンシャインワーフ神戸
主催:テレビ大阪、テレビ大阪サービス